ありがたい事だ。
実に、ありがたい事だ。
どこで、どう調べられたか、分からないが、 サーロジックのHPにおいて、「虹とスピーカーの頃」へ、リンクを張って下さっているのだ。
LVパネルの「ユーザーリンク」。
開いてみれば、「オルフェノク達の挽歌K」のページへと飛ぶようになっている。
しかし、 良いのだろうか?
いきなし、ボヨヨ〜ン!の写真が飛び込んで来ちゃうけど、 え? ホントに良いの?
お下劣、低俗、無節操。 そんな、どうしようもないホームページこそが、当マイストではあるのだが、 にもかかわらずの直接リンク。
恐縮、畏怖、愁眉。 かくも大胆な決断を下された村田氏におかれては、 ホントに、至上の感謝を申し上げよう。
よっ! 太っ腹の乱れ打ち!
しかし―、
「でも、この(LV)パネル、原価を考えると、ホント、ボッタクリですよ!」
中には、こんな暴言を吐かれる猛者も存在する。
中国地方において、その筋の覇を称(とな)えるオーディオ技芸家、 名はクロさんと言う。
試しに、彼の部屋を(HP上で)覗いてみると、 何とまぁ、壁一面に張り巡らされた音パネの群れ、群れ、群れ。
血迷いマンモス、愚連隊。
「そいじゃ、一丁、クロさんと掛けまして」 「はぁ、はぁ、クロさんと掛けまして」 「訪問セールスのお兄ちゃんと説いてみまひょう」 「はぁ、はぁ、訪問セールスのお兄ちゃんと説くんですな。」
―して、そのココロは?
「ま、マニアってます!」
しかも、驚いた事に、 この音パネ全て、自分でコサえたモノだと言う。
とにかく、このクロさん、 ことオーディオに掛ける探究心については、人並み以上に長けた方で、 リラクサが評判になれば、するりと自分でコサえてしまうし、 インシュレーター、スピーカーボード、etc 作れる物なら、どんなものでも、 自身で手作りしてしまう達人でいらっしゃるのだ。
クラーフト魂の権化。
そうした卓越されたマイスターとしての慧眼をもってすれば、 サーロジックの音パネ、元は松材を組み合わせたボードなのであるし、 原価の高なんて、直ぐに知れてしまうのだろう。
LV1200で、1ペア21,700円、 高価な買い物に写ってしまうと言うのも決して無理はない。
ただし、 私は、こう考えている。
この高価な代金は、ほとんどが技術料なのである。
以前サーロジックの村田氏がSTEREO誌上で語った中で、 部屋のチューニングにおいて、 本を並べて置く事が最も効果的であると勧められていた。
つまり、 本棚に配列された書籍の数々は、無論、どれも同じ大きさではないから、 大きい本や小さな本、 自然、縦にも横にも凹凸ができて、 この凹凸こそが、音の反響には良い効能があるのだと言う。 (逆に、均一は×なのだと言う。)
そして、 村田氏は、長年、音響関係の仕事に携わってきた経験を糧(かて)に、 音的に最も具合の良い凹凸のパターンを見事探り当て、 その黄金率を用いて開発したものが、先述のLVパネルなのである。
すなわち、 高価な値段の付加価値と言うものは、 この黄金率にあると言っても、決して過言ではあるまい。
現に、拙宅では、 最早、このLVパネル抜きにはシステムが成り立たない程の奮闘ぶり。 とっぷりと惚れ込んでいる。
ただ、 QRDにも、似たような音パネは存在する。
高級感漂う美しい造作については、逆にQRDの方に軍配が上がろう。
ところが、 いざ実際に聴いてみるとなると、 不思議な事に、このQRDでは、全くダメなのだ。 (ショップ試聴)
音は確かに変わる。 けど、決して心に花束を掲げてくれる音にはなってくれないのだ。 単に変化するだけ、と言うツマラナイ音。
やはり、黄金率は活きている。
凹凸にもノウハウが存在するのである。
原価に固執する気持ちも分からないではないが、 やはり人件費(ノウハウ、技術料)を含めた製造原価として、 オーディオ製品は捉まえなくては、 家内制手工業が主であるガレージメーカーの存在意義にも関わろう。
―でも、
な、何だ?何だ?このQRDの値段は? べ、ベラボーにも程ってモンがあるぞ!
と言ったところで、 さて、 先日、当オーディオビジュアル掲示板上において、 このような書き込みが残されていた事を、 皆さん、覚えていらっしゃるだろうか?
「2年ぶりに5月4日石川へ遊びに行きますです。 せんせにも会いたいジョ」
名前を見ると、
―オーディオ技芸家 ―血迷いマンモス ―クラーフト魂の権化
な、何ぃっ!? く、クロさんが金沢に御来光なされるとな!?
かの方が、ゴールデンウィークを利用して、 こちら金沢まで遊びに来られるのだと言う。
嬉しいねぇ。 実に嬉しい。
オーディオの友が、わざわざこんな遠方まで出向いて下さると言う気持ちが、 いやはや、何とも、実に嬉しいやねぇ。
よしよし、5月4日かぁ、 ま、仕事もあるけど、せっかくの事だし、 無理して身体を空けちゃいましょう。 いや、空けなくちゃ!
―BUT!
よ、4日と言やぁ、あ、明後日の事ではないですか!?
ブロークンクローの始まりは、かくして突然巻き起こったのである。
つづく
|
|
2005年5月9日(月)
No.92
|
|